【豊橋市】日展で活躍した巨匠の足跡をたどる「生誕100年 松下芝堂展」が美術博物館で開催!美しき淡墨の世界

愛知県

日本の書道界、とりわけ「日展(日本美術展覧会)」を舞台に目覚ましい活躍を見せ、中部書壇の重鎮として確固たる地位を築いた書家・松下芝堂(1926〜2009)。

生誕100年という大きな節目を記念し、生まれ故郷である愛知県豊橋市にて、その足跡と作品を一堂に集めた初の本格的な回顧展「松下芝堂展 -円転自在な淡墨の書-」が開催されます。

(プレスリリースより)

自然体で書に臨むことを信条とした芝堂が到達した、流麗で美しい「淡墨(たんぼく)の世界」を堪能できる貴重な機会です。

松下芝堂(本名・須砂雄)は、1926(昭和元)年に愛知県豊橋市前芝町に生まれました。

彼が書道を志すきっかけとなったのは、幼少期。当時、国定教科書の習字手本を手掛けていた同郷(愛知県田原市出身)の偉大な書家・鈴木翠軒(すずき すいけん)の書に深く魅了されたことでした。戦後の1947(昭和22)年、念願叶って翠軒に師事。中国の王羲之(おうぎし)や空海などの幅広い古典を貪欲に学びながら、独自の書風を研鑽していきました。

1955年に日展へ初入選して以降、特選の連続受賞や審査員、常務理事などの要職を歴任。1994年には「江行」で文部大臣賞を受賞。そして1998年には、代表作「花下醉(かかのよい)」によって、日本の芸術界における最高峰の栄誉である第54回日本芸術院賞・恩賜賞を同時受賞し、名実ともにトップ書家としての地位を不動のものとしました。

本展では、芝堂が最も得意とした「淡墨(水を多く含ませて薄くすった墨)」による流麗な書をはじめ、約70点の作品やゆかりの品々が展示されます。

1. 奇跡の競演!最高峰の受賞作が一堂に
日本芸術院が所蔵する最高傑作「花下醉」をはじめ、豊橋市美術博物館が収蔵する文部大臣賞受賞作「江行」、さらに地元の前芝神明社に奉納された「春日酔起言志」など、芝堂のキャリアを語る上で欠かせない代表作が生地・豊橋に集結します。

2. 「料紙」が紡ぐ、師・鈴木翠軒との絆
芝堂は、書を揮毫(きごう)するための装飾された和紙「料紙(りょうし)」のデザインや版木制作にも優れた才能を発揮しました。

本展では、芝堂自らが料紙を手掛けた師・鈴木翠軒の代表作「万葉千首」や、芝堂自身の「万葉歌」の作品、貴重な版木なども紹介。二人の巨匠のつながりや、工芸的な美しさにもスポットを当てています。

(プレスリリースより)

きばらず、軽やかで、どこか心地よいリズムを感じさせる松下芝堂の書。ぜひこの機会に、墨の濃淡が織りなす「美しきモノクロームの世界」を堪能してみてはいかがでしょうか。

生誕100年 松下芝堂展 -円転自在な淡墨の書-
会期: 2026年6月27日(土)~ 7月12日(日)
開館時間: 9:00 ~ 17:00
休館日: 月曜日
会場: 豊橋市美術博物館 1階 展示室3・4
豊橋市美術博物館
住所
豊橋市今橋町3−1
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